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Far away Memory


1945年3月28日未明、渡嘉敷島で起きた集団自決。
その戦火に巻き込まれた11歳の少女がいた。
私の祖母である。
集団自決の際、
「あの世に行っても元気に学校に行くんだよ」という大人たちを
「あの世に学校なんてあるか」と振り切り、集団自決を逃れた。
物忘れの激しくなった祖母が、
ある日、ぽつりと
「なんで、生き残ったのかねぇ。」
と呟いた。
いつも笑顔で朗らかな祖母が初めて口にした一言。
祖母は日ごろから戦争の話をしてくれ、悲惨さは教えてくれていたが、
集団自決から逃げたことへの後悔の言葉は聞いたことがなかった。
祖母が生きていてくれたから、
父がいて、私がいて、幸せに暮らせていて。
なのに、どうして、そんな悲しいことを言うのか。
祖母にこんな辛い思いをさせる戦争とは何なのか。
そんな祖母の思い出に寄り添うため、私はこの映画を撮った。
集団自決を、あくまで祖母の思い出として記憶されたままに映画をつくった。
西 由良(監督・脚本)
Synopsis

記憶は語り継がれ、誰かの記憶へと形を変えていく。
この物語は、必ずしも事実ではない。
疲れ果てた二人の母娘が、家の前で呆然と立ち尽くすところからこの映画は始まる。
そこで映像は途切れ、子どもたちの日常からまた映画は始まる。
主人公の良子は些細なことで友達と喧嘩したり、仲直りしたりするごく普通の少女である。
良子は先祖が祭られる仏壇を拝み、天皇の祀られる奉安殿を拝む。
遊んだり、おやつを食べたり、学校へ行ったり…
続いていくかのように思われた、
とりとめのない子どもたちの日常は突然戦争によって壊される。
野イチゴを食べて涙する良子は何を思ったのか。
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